オオシマサクラ

オオシマサクラ

3月11日で東日本大震災発生から10年となりました。

名取市閖上地区にある日和山。
ここに平成25年兵庫県のボランティアの方々による桜の植樹が行われました。

桜は「オオシマサクラ」

現在植えてあるのは2代目です。

初代は植栽後に樹勢が徐々に衰えて枯れそうになったため掘り起こして移植、今では元気に回復して長年名取市閖上地区の復興に尽力されている方のお庭で元気に育っています。

画像は8日に撮影した2代目桜です。

この桜も植樹後に弱り上部が枯れたため切除しましたが、その後樹勢が回復、下部からの枝にはたくさんの芽をつけていました。

この日和山は頂上まで津波を被ったため塩害により弱った事が原因の一つと考えられます。

また植樹した箇所の勾配が急なため、根元を水平に掘り下げた事で雨水が溜まりやすくなった事も弱った原因の一つと考えられます。

2代目桜は枯らさずに根付かせるための塩害対策として、土壌と隔離する目的で直径約70センチのプラスチックのプランターを埋めて客土、植え込みました。

それでも一年後に樹勢が衰えて上部が枯れてしまいました。
葉の周囲が茶色く痛んでいた様子から、斜面から流れた雨水が根に影響を及ぼしたのではないかと考えています。

切除後は樹勢が回復し現在に至っています。
プランターの中で根がしっかりと張った事が樹勢回復の一番の要因かと思われます。

今後の状況を見ながら、いずれは土壌に直植えしたいと考えています。
根がしっかりと大きくなれば大丈夫ではないかと思うのですが、塩害のリスクがどのように影響するか不安材料もあり迷うところです。

4月になれば2代目オオシマサクラも開花します。

植樹してから中々きれいな花を咲かせずやきもきさせられましたが、昨年に続き今年も開花した「鎮魂と希望の桜」の写真をひょうごボランタリープラザに送れそうです。